夫です。
挿入からピストン運動、絶頂までについて、今回は一連の流れを追いながら注意したい点などを書いていきたいと思います。
前回の内容を踏まえて、全体を振り返ります。
もくじ
1.挿入直前
前戯によってお互いの興奮状態が十分に高まっていれば、挿入への準備は整っています。しかし、前戯には行う側、受ける側の後先があり、先に受けた側は前戯から挿入までに間が空いてしまい、興奮状態がやや低下することになります。
これを解決するために、挿入直前に先に前戯を受けた側に対して2,3分の再前戯をして挿入に移るのが良いかと思います。
シックスナインなどで、お互いが前戯を行う側かつ受ける側となることもできますが、シックスナインの上側になった方は、リラックスした状態で前戯を受けているとは言えませんので、あまりお勧めできません。
2.挿入
挿入時に気をつけなければならないことは、女性器の小陰唇とよばれる膣入口個所の皮部分をペニスで巻き込まないようにゆっくりと挿入するということです。男性側はゆっくりとペニスを挿入し、女性側は痛みを感じたら男性側にちゃんと伝えましょう。
せっかく前戯によって興奮度を高めてきたのに、ここでつまずくと非常に勿体ないです。小陰唇が巻き込まれないよう、女性側が膣入口周辺を手で開くようにしておくのも良いでしょう。
最初の挿入でゆっくり奥まで入れて、10秒から20秒程度、その状態をキープしましょう。異常がないか確認する時間です。違和感があったり、痛みがある場合は素直にそれを伝えて、体位を変えるなど工夫しましょう。
3.ピストン運動
ピストン運動は男性側が主導することが多いですが、挿入初期はとにかくゆっくり動かすことを心がけて下さい。アダルトビデオのピストン運動の速度は実際のセックスにあてはまりません。アダルトビデオは男優・女優が気持ちよくなることが目的ではなく、映像としてのエロス(主に男性側が感じるエロス)を追求することが目的です。
また、前回の記事で書いたように、膣とペニスの形状に沿ってピストン運動を行うことを心がけます。膣やペニスの快感に意識を集中させるのではなく、膣とペニスを中心に身体全体に広がる快感を得ようと意識するのが良いでしょう。また、力を抜いて、リラックスすることを心がけ、身体全体でピストン運動をするイメージです。
4.ピストン運動のリズム
単調なリズムが良い場合
セックスにおけるピストン運動は単調なリズムが良いという意見がありますが、これはある意味で正しく、ある意味では正しくありません。つまり使い分けが必要ということです。
まだ女性が挿入中にイクという感覚に慣れておらず、男性側もイカせるということに慣れていない場合は単調なリズムが良いです。女性が「もしかしたらこの感覚でイケそう」と感じた時に、男性がピストンのリズムを変えてしまうと、イケそうな感覚がふわっと消えてしまいます。
また男性の技術も拙く、ピストンの動きがぎこちなくなるくらいであれば、淡々と単調なリズムの方が良いということですね。お互いに慣れるまでは単調なリズムを心がけましょう。
慣れてきたら変化をつけよう
お互いに挿入でイクことイカせることに慣れてくれば、ピストンのリズムに変化をつけることで、セックスがより味わい深いものとなります。
挿入直後は単調なリズムのピストン運動から入れば良いでしょう。また膣とペニスの形状に沿うようなピストンを心がけます。その動きに飽きてきたら、ピストン運動に変化をつけます。
皆さま、映画などのラブシーンを想像してみて欲しいのですが、そこにエロスを表現しようとしている時に単調なリズムでピストンをしていることってあまりないと思います。ゆっくりから徐々に速くしたり、速くから徐々にゆっくりにしたり。まるで波の押し引きのようなリズムでピストンが行われています。
徐々に速くなるようにペニスを挿入し、また抜きだす時もゆっくりから始めて徐々に速くするといったそういうリズムです。これらがエロスを生み出し、お互いの気分をより盛り上げてくれます。
また、挿入する時は4秒くらいかけてゆっくり挿入し、抜く時は2秒くらいでさっと抜き出すといった「挿し」と「抜き」で変化をつける方法もあります。
ここで大切なのは、ころころとリズムを変えないことです。あるリズムに変化したら1,2分はそれを維持したい所です。そうでなければ気が散ってセックスに集中できなくなります。
5.ピストンの動かす方向や深さ
リズムだけでなく、動かす方向や深さにも変化をつけることができます。ピストン運動は基本的に前後に動かす運動ですが、これを上下に動かします。ペニスと膣内を擦り合わせるというよりは、ペニスで膣内を押すようなイメージです。
ペニスを膣内の奥まで挿入し、腰を前後ではなく上下に動かします。ピストン運動による摩擦に少し疲れてきた場合に行うと良いでしょう。また、ペニスを左右に振りながらかき混ぜるように前後にピストン運動を行うことも変化の1つです。左右の振り幅は少しで良いです。
深さについても、ピストン運動5回のうち4回は浅く挿入し、5回目で深くするといった工夫ができます。また、膣口から膣内の中腹までを浅くピストンしたり、膣内の中腹から奥までを深くピストンしたりといったような変化も可能です。
動かす方向や深さについてもリズムと同様にころころ変更しない方がセックスに集中できます。また、こういった動きに自らも気分を高め没頭するように心がけましょう。相手のピストンを冷めた目で見てはいけません。セックスの最中は没頭するように心がけ、反省会はセックスの後です。
慣れてきたら相手の状態に合わせて使い分ける
基本的にピストン運動が速く、強く、深ければイキやすく、その逆であればイキにくくなります。つまり相手がまだイキそうでなければ、速く、強く、深くの要素を多めに取り入れたピストンにし、イキそうになってくれば、ゆっくりと、弱く、浅いピストンにするということですね。
挿入直後は、まだイキそうではないからといって、速く、強く、をメインにするのはお勧めできません。深い挿入は良いのですが、ペニスと膣の摩擦をじっくりと楽しめるように、ゆっくりと、弱くピストンを行いましょう。
ペニスと膣の摩擦をじっくりと楽しんだら、そこから相手の状態に合わせて変化をつけていきます。まだイカなさそうであれば、速く、強く、深くの要素を多めにしたピストン運動にし、イキそうになってきたらゆっくりと、弱く、浅いピストンに変化するといったことを繰り返し、徐々に絶頂に向かっていくというわけです。
なお、速く、強く、深くを全て取りいれたピストンはお勧めしません。行うとすれば、短時間で十分です。ペニスと膣が摩擦に疲れてしまわないようにするためです。
6.体位について
体位については個々に好みがありますので、どれがいいということはありません。ただ注意点としては、お互いがなるべくリラックスできる体位を基本とするということです。自分がパートナーの体位になってみたらリラックスできるかどうか考えてみて下さい。足をおもいっきり広げられているような体位などはあまりお勧めではありません。
また、体位をころころ変えることもあまりお勧めできません。言葉で表すことはなかなか難しい所ですが、セックスの流れというかリズムを断ち切ってしまって、興奮状態が低下することにもなりかねません。
イきそうになったのを鎮めるために体位を変更するのであれば、正直にパートナーにイきそうなことを打ち明けて、ピストン運動を停止してしまった方が良いでしょう。ごまかしはほとんどの場合、相手に伝わっています。
7.絶頂について
お互いの興奮状態が高まり、絶頂が近づくと後は同時にイくだけです。イきそうな状態を維持して溜めを作ります。ゆっくりとしたピストン運動を行っても絶頂できるくらいの状態が理想です。このくらいの状態であればイくタイミングも非常にあわせやすく、快感も深くなります。
以上、挿入から絶頂まで一連の流れについてです。
少し余談 名器は都市伝説?
少し余談なのですが、女性の名器という話があります。ミミズ千匹とか数の子天井とか言われるあれですね。私は名器というのは、女性側の興奮度の高まりにより弾力性に富んだ状態になった膣のことを指すのだと思います。
ほとんど興奮していない状態の膣内と、全身興奮状態になった際の膣内は全く別物です。私のイメージだと
・ほとんど興奮していない状態の膣内⇒木に膣状の穴を開け、その中を厚手の布で覆い潤滑力の低いローションを流し込んだような状態
・全身興奮状態になった際の膣内⇒シリコンよりも少し柔らかく弾力性の富んだ素材に、膣状の穴を空け、その中に潤滑力の高いローションを流し込んだような状態
といった感じです。しかも後者は、膣内の凹凸がよりくっきりとしており、自ら快感を求めようとうごめきます。
名器という概念は江戸時代には既にあったようです。しかし、当時は住宅事情からゆっくりとセックスができなかったり、性的知識の不足など様々な理由によって、女性側が快感を得られるようなセックスが行われていたケースは今よりも稀だったのではないかと推測します。
勿論、先天的に名器の持ち主という方もいらっしゃるのかもしれませんが、その頃に比較的簡単に興奮状態になることのできる女性がいれば、その女性は名器と呼ばれたのではないかというのが私の想像です。
「セックスよりもフェラチオの方が気持ちいい」と言っている男性を何度かみたことがあります。しかしそういう方は、相手の女性を十分に興奮させてあげられていないため膣内が弾力性に富んだ硬さになっておらず、気持ちの良いセックスを経験したことがない可能性もあるのではないかと私は思います。
夫のブログ次回(早漏の治し方 ~肉体的要因から見た克服方法1~)
夫のブログ前回(挿入からピストン運動、絶頂まで ~その1~)