こんばんは、瑞谷です
私自身は「ちゃんとできるなら」高校生だろうが、あるいは中学生だろうがセックスをしてもよいと思っています。しかしそれは「するべき」だとか「推奨」という意味ではありません。
「性教育をする」ことを、まるで「セックスを推奨している」かのようにみなす風潮があります。もちろん一部の人の声が大きいだけなのですが、この私の言う「してもよいと思う」の意味を、こちらの意図するように捉えてくれる大人の皆さんが増えることを、私は願います。
ティーンの皆さん、初めてセックスをするかもしれないという皆さんが、自分についての説得力を持つ為に、相手を大切にできる自信の為になればと、今日は色々と書いていきたいと思います。
ふたりでするのだということ
「セックスは自分の為にする」
「性教育」の記事でもそう書きました。
自分の為にする、そして相手の為にする。まずこの前提があって、初めて同じ方向を向くことができます。
例えば
「好きになって告白して付き合うことになった、2ヶ月くらい経って、キスは何回もしてるけど、エッチも、もうそろそろしてもいい?」
こんな疑問を投げ掛けられたら、どう答えますか。
高校生同士なら「大丈夫だよー2ヶ月でしょー?」みたいなお返事をしそうでしょうか?
大人の人がこれを聞いたら「ちょっと早いんじゃない?」なんて言うかな?
もうちょっと年の人なら「高校生はまだそんなことしなくていい、自分を大事にして」とか言いそう?
あるいは、男の子か女の子かで、返事は違ってくるでしょうか。色々難しいですね。
私の答えは、「性欲が強い弱いはさておき、自分も相手もちゃんと同意していて、自分の身体と相手の事をちゃんと大事にできる自信があるか?あれば、きちんと勉強した上でしてもいいんじゃないのかな」でしょうか。
そうですね、お若い方は、恋愛と性欲、自我そのものの境界線が、とても曖昧です。それは青春の醍醐味であり、決して悪い事ではないのですけれども、好きと性欲を混同してしまい、結果を得た時には「これはやっぱり何か違う」と後悔することがあるかもしれません。
でも、性欲は悪ではありません。だって、好きな子だからしたいなあと思うことは当たり前のことだからです。でもそれが「セックスできそうなコを好きだと思う」時……
果たしてそれは、自分も相手も大切にしていると、言えるのでしょうか。
あくまでセックスは「ふたりですること」なのです。
自分のことしか考えていなければ、オナニーと変わりがありません。
ちゃんと同意は得たのか?
現代の恋愛至上主義の現場には、暗黙の「こういう条件が揃えばセックスに同意したということ」という了解がとても多くあります。
しかし「男女の友情ならありえる」「友情でなくとも普通のコミュニケーションとしてありえる」事のような、境目が曖昧なものの場合、その暗黙の了解は相手の意を無視してしまうことがあります。
ですので、基本的にはちゃんと「言葉で意図を伝え合う」ことをするべきです。
例えば…
「ホテル行こう」→本当に泊まったりゴロゴロするだけの可能性がありえる(それは流石にセックスするのはわかるでしょうと言う人が多そうだけど)
「一泊で旅行に行こう」→全然ありえる。旅行ならいいけどセックスはまだ無理と思っている可能性を否定してはいけない
「今日家に行ってもいい?」→ゲームするだけDVD見るだけ両親に挨拶したいのかな?と思う可能性がまったくもってありえる
何故かこの現代日本、「よかったら今日しよう?」を言えない人が多いようです。
でも別に、普通に言えばいいじゃないですか。「今日、しよっか。」
そう言われれば、「ごめんまだセックスは無理」と返すことが出来ます。
逆に曖昧な誘われ方をして「ひょっとしてセックスするつもりなのかな? 正直まだしたくないな…」という人は、「(エッチ)するの?」と聞いてしまいましょう。そういう意図を確認しないまま関係を進めていくことは、お互いにとって本当によくありません。
避妊についてをあやふやにしない
避妊についての情報は、避妊のカテゴリを用意していますので、そちらをご覧くださいね。
一から順に見たいという方は「日本で選択できる避妊方法」からご覧ください。
さて、可能な限り当日までに「どうやって避妊をするか」を話し合っておきましょう。
「避妊についてどう考えているか」を話し合うことで、相手の知っている知識がどの程度か、お互いを思いやれる意識があるかどうかがある程度判断できます。
もちろん「全然知らない」という人もいることでしょう。
そういう時には「ふたりで勉強」すればいいのです。どちらかに任せるのではなく、ちゃんとふたりで勉強する。だって、セックスは自分の為に、ふたりですることだからです。
日本で「避妊について話し合う」というと、ひょっとすると、
「避妊具(コンドーム)を使いましょう」「そうしましょう」(終)
のようになってしまうケースが結構多いのかもしれません。
海外では色々な避妊方法が普及していますから、会う頻度や関係状況に応じて「選んだり」「組み合わせたり」という相談がされることが多いです。
日本がそうではない原因は、一般的な避妊方法がほぼコンドーム一択になっていて、他の避妊方法もあるにはあるが金額的に諸外国と比べると高かったり、アクセスが悪かったりと条件的に厳しいものがあります。
それでも、できればコンドームとプラスして何か別の避妊方法を検討してもらえたらと思います。もちろん、自分達のためにです。コンドームだけでは、特にティーンのセックスには心もとないことでしょう。
高校生くらいの人が婦人科へ避妊薬処方の為に行くというハードルは、とても高いと思います。
ですが、例えば「お小遣いやバイト代を出し合って低用量ピルを選択する」ということは、結構現実的な線ではないでしょうか。
ただ問題は、低用量ピルは「手元に用意できればそれで簡単に避妊ができる」というものではないので、そこから「どうやって運用するか」についても話し合った方がいいかもしれませんね。
残念ながら、日本では現状ティーンの為の避妊方法はそのふたつくらいしか選択肢がありません。本当は、新しい世代の皆さんの為にも、もっと選択肢を増やしていけたらと思うのですが……
関連エントリ:「日本で選択できる避妊方法 (2) 低用量ピルのこと」
次回は「いざセックスの現場へ」について書いていきたいと思います(´▽`)ノシ
次回:「はじめて♡セックスの基本的なコト (2)」