本当に「感度の訓練」は必要なのか

書いた人: 妻

 こんばんは、瑞谷です

 おいしい日本酒おしえて~、とtwitterで書いた所色々教えて頂けまして、探し回ってたんですけれどもどれも近所のお酒屋さんにはなかったです……。ということでやっぱり通販最強でしょうか。

 今日は、よく言われている身体の「開発」だとか「感度アップ」というような話について、考えていきたいと思います。

感度なんて要するに慣れの問題だと思う

 なんとな~く、巷に溢れる言説のような気がする「開発」、例えば「おしっこが出そう・変な感じがしてもその先に快感がある」だとか、「続けていると脳が気持ちいいと認識する」だとかは、ここだけ切り取れば「それを我慢することに意味がある」みたいなニュアンスにも取れます。

 人間、なんというか「他人に身体を触られる経験」って、親御さんを除けばほとんど無い所からのスタートですよね。自分で身体を触ることはできても、他人にまんべんなく触られるって、本当にない

 だけどいざセックスするとなると、普段は触らないような所まで、日常ではしそうにないような力加減でそろりそろりと触ったりする。だからくすぐったいのは当然です。
 でもそのくすぐったさは、意識の問題と慣れで解消されます。

 例えば、自分の腕を前で交差させて両ワキをモミモミとやっても別に平気ですよね。
 でも他人に自分の両ワキをモミモミしてもらうと、最初の「モミ」でダメな人もいれば、ワキを掴みに行こうとされただけでもうダメな人もいます。
 人間の感覚とはおもしろいものです。

快感は物理面の問題だけではない

 オーガズムの経験がない人が誤解しがちかもしれないと感じるのは、「されるのを待っている状態では気持ちよくはなれない」という所です。

 これは「ノーガードの棒立ち状態では波動拳はダメージを食らうだけ」なのと似ています。ゲームとしては全然面白くなりませんし、例え弱波動拳だろうとダメージが蓄積すれば負けてしまいます。

 ではどうすればいいのか。
 自分自身で精神状態を「より興奮した状態へ」意識的に持って行くことが必要です。

 オーガズムとは、身体的な快感のみで迎えられるわけではありません。なのでいくら上手な人に触られたとしても、脳内にその気がなければ達することはありません。

ノーガードで興奮はやってこない

 では、興奮状態にするにはどうすればいいのでしょうか。
 経験が浅い場合、その人と付き合い始めたばかりで精神的にとても新鮮な場合には、ただ触れあっているだけでも強烈な興奮がやってくるのではないかと思います。

 しかしこれは、コマンドを覚えたばかりの格闘ゲーム初心者同士がただひたすら闇雲にコマンド入力して必殺技を繰り出す対戦に似ています。

 要するに「興奮状態」だけで達することもそれはそれで難しく、それより先は「身体の使い方」を覚える事が必要です。
 「オーガズムは緊張と弛緩からやってくる」と書きました、少なくとも性器、クリトリスや膣内でのオーガズムにはそれが必要です

 いえ、ひょっとしたら「興奮とか全然わからない」と思われる人もいらっしゃるかもしれません。そういう人はまず、自分がどういうものに興奮するのかを自分で探っていく作業から始めましょう。

 自分の興奮状態を知らない人には、オーガズムを得る事はできません。同じように、自分の身体への適当な愛撫の仕方を知らない人も、オーガズムを得る事はできません。

そういう作業を訓練とは呼ばないと思う

 冒頭に書いた「性的な訓練」みたいな言説、「おしっこが出そう・変な感じがしてもその先に快感がある」「続けていると脳が気持ちいいと認識する」というようなものは、基本的に気にしなくていいと私は思います。

 おしっこが出そうなのは、単純にGスポットと思われている場所が膀胱裏を刺激されているからで当然です。それに集中した所で、我慢をしたところで、オーガズムはやってきません。

 変な感じがするというのは、基本的に女性側にとってのセックスは内側から陰茎によって内臓を圧迫されている行為なので、そりゃあ変な感じもします。
 まして、強く、早く、グイグイと内臓を押されていれば、わけもわからなくなってしんどくもなります。そんなものを我慢していた所で、オーガズムはやってきませんしそれは快感とは言いません。その先には何もありません。

 エッチなメディアがよく描画する「奥が気持ちいい」「ガンガン突いて」というようなものは、よほど成熟した人にしか快感が得られないタイプの行為です。お若い方がそんなセックスで快感に至れるわけがありません。
 今年38歳になろうとしている私でさえ、とてもしんどい行為ですし、夫とのセックスでそんなセックスはしたことがありません。そんなものは一切不要なのです。

テクニックとは邪魔をしないということ

 うちのブログには、主に夫が書いた技術的な面でのエントリが沢山あります。

 それらはもちろん「快感に導く・導いてもらう為」の技術です。
 しかしこれは裏を返せば、「興奮状態にあるパートナーの邪魔をしない技術」ということでもあります。

 強過ぎる刺激、痛い愛撫、無理な挿入は、意識をハッっと現実に引き戻します。

 オーガズムへの第一歩は、自分自身をより興奮させる方向を知っていること。
 例えば具体的には「パートナーとセックスをしているエッチな自分を俯瞰的に想像する」とか、「意識的に声を出して自分を調子に乗らせる」とか、「相手から声を引き出してどんどんノッっている自分を作る」とか、人によって「ポイント」が違うと思います。

 上手に「攻めの自分」を作り上げ、いろんなやりとりをしながら、時にガードしたりコマンド入力したりしながらゲージを溜めながら、「楽しいセックス」を作り上げていくことは、やっぱり格闘ゲームに似ているのではないかと、私は思います。

 まあ中には、ほとんど何もできない格ゲー初心者をボコボコにすることが楽しいと言ってしまえる人間もいますが……。


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