いい大人のための性教育 (5) 自分を大切にするために

書いた人: 妻

前回 「いい大人のための性教育 (4) お姫様はもういない

 

 こんばんは、瑞谷藻緯です

 これまで、性別とは何かというお話から始まり、セックスとは何の為にするのか、性差・平等とはどういうことかなどについて書いてきました。

 あと2回に渡ってこのシリーズを書いていきたいと思います。
 まだまだ足りない部分はあるかと思いますが、どうぞ最後までお付き合いください。

自分の身体は自分のもの

 自分の身体は、誰でもない、自分のもの。
 例えば、自分の身体は「赤の他人が射精したくてフラっとレイプをする為」に存在するわけではないし、また相手の身体は自分の欲をぶつける為にあるわけでも、支配欲を埋める為にあるわけでもないのです。

 そんな当たり前だと思われるようなことをどうしてわざわざ書くのかというと、残念ながら実際には条件付きでそれを忘れてしまう、あるいは気付かない人が発生するから……なのです。

 例えば「彼女・彼氏ができた」と浮足立ってしまった人。
 手を握るくらい、恋人同士なのだから大丈夫…(手くらいなら平気…かな?)
 断り無しに身体を触りに行った…(付き合ってるんだからエッチな感じになるのは当然…?)
 何も言われていないけれどセックスに移ろうとした…(相手はまだ望んでいないかも…っていうか避妊は…!?)

 「恋人同士だから」というレーベルは、そういう確認をし合うというステップを吹っ飛ばしてしまうようです。世間的には「二人で飲みに行ったらオーケーのサインだ」とか「家に行ったら当然だろ」というようなよくわからない暗号があるみたいですが、そんな暗号化、不要も不要です。

「今はまだ嫌」 「でもあなたの事が嫌いという意味ではない」

 そう言っていいのです。
 そして自分の身体の事は、自分で決めていいのです。

 また、相手の身体は相手のものですから、これからの二人のことを、よくわからない暗号や自分都合の方針で決めてしまってはいけないのです。

 必ず「ちゃんと言語でコミュニケーションを取って、相手の意思を確認しましょう。」
 だって、私達は人間なのですから。

人の身体に勝手に触ってはいけない

 レイプ、痴漢、その他性犯罪なんてもってのほかですが、どうにも世の中には、性犯罪までいかなくとも、勝手に人の身体に触ることが平気というかむしろイケてるくらいに思っている人がいるようです。

 例えば、恋人でもないのに「頭をポンポン触る」人。
 実際、年上気取りで触っちゃう人とかいました。

 飲み会・合コンなんかには発生するでしょうか、ボディタッチでアピールする女の子。
 女の子からの積極的なアプローチなら許せるの?
 相対的には男性の方が性欲が強いという現状ゆえに、女性からのボディタッチはむしろ歓迎される傾向が一部にはある気はしますが、そんなの男女関係ないです。

 

 私が高校の頃のエピソードで恐縮ですが(もう20年近く前ですね)、部活のOBという男性がある日部室に来訪されました。
 私は名前も知らない初めて会う相手で、周りには現役部員多数と顧問の先生がいる中、そのOBさんは「女の子が入ったんだ~」というようなことを妙にハイテンションで呟いたり、「最近ご無沙汰だからな~」というようなことを誰に向かってか喋っていました。
 そしてその後ワケあって全員で他教室に移動となったのですが、その時なぜかOBさんは「私の後ろから、私の肩を両手で持ち、モミモミしながら電車ゴッコのような状態で私を他教室へ誘導した」のです。

 私はその時パニックになり、「なぜこの人は私の肩を持っているのか?」「これはおかしいことではないのか?」など色々考えていたのですが、結局どうしていいのかわからず心を無にしてその状態をやり過ごすだけでした。
 ひょっとしたら周りの子の誰かは「なんだこの人は??」と思っていたかもしれませんが、なにせOBゆえ、相手は一応社会人の大人ゆえ、私も周りも「正しいのか間違っているのかわからなくて」何も言えなかったのだろうと思います。

 このエピソードは今思い返すとどう考えても「調子に乗ったキモオタ」案件だなと思います。別にそんなことしないなら、もちろん「キモオタ」なんて言葉使わないですよ。

「好意を持っている人からのボディタッチ」が歓迎されるだけ

 ならば「そういうことをやって平気な(むしろ高評価される)人がいるのはナゼか?」
 その答えは「触ってくる相手が好きだから(憎からず思っているから)」ということです。

 あるいはステップが逆になる場合もあるでしょう。
 特に何も思っていなかったけれど、ボディタッチをきっかけに意識してしまうようになった、など。でもそんなのは結果論であって、誰も彼も「狙って良い結果を生み出せる」わけではないのです。

 

 ボディタッチなどの行動に移って成功する人間には、自覚有る無し・意識的に考えている考えていないの差はあれど、必ず「確信」があります。
 相手は自分の事が気になっている。好意を持ってくれている。そういう確信で固めてからの行動なので、無計画に唐突に触りに行っているわけではないのです。
(その場合の言葉上確認しないことの良し悪しはさておき……)

 そういう勘や経験値を持っていない人間が、
「唐突に好きな子の頭をナデナデポンポンしに行ったり」、
「いきなり肩や髪・手などを触ったり」、

 ボディタッチ以外だと
「殆ど接触がなかったのに突如告白をする」、
 というようなことをキモがられているだけなのです。
 ボディタッチと告白は関係がないのではないか? 愛の告白をキモがらなくても…と思われるでしょうが、結局「他人との距離感を測れるかどうか」という意味合いでは、必要な技術は同じです。
(玉砕覚悟での唐突な告白が上手く行くケース、とりあえずお互い知らないのでお友達から…というようなケースもあるでしょうが)

人との付き合い方の経験値を積もう

 結局どの場面でも言えることは、「人との距離の取り方」「仲良くなっていく方法」「相手の感情を予測すること」「お互いが気持よくやりとりできる会話の流れ」を、経験則から学んでいくしかないということです。
 もちろん、皆が万全に完璧な人付き合いをできているわけではありません。
 皆、失敗しながら、痛い目を見ながら、反省しながら恥ずかしく思いながら、ちょっとずつ自分を調整して成長しているのです。

 そういう「人との付き合い方」が上手く出来てから、初めて「人との性的な接触ができる土台が作れる」のです。
 それは、少し大げさに言えば「相手と上手く付き合えない人間が、相手と上手く身体を繋げられるわけがない」ということ。

 

  同時期に「はじめて♡セックスの基本的なコト」というシリーズを書きました。
 これはタイトル通り、初めてセックスをするカップルに向けて、できれば二人で読んでほしいと思いながら書きました。
 合わせてお読み頂けると、そして「こんな所も気を付けた方がいいじゃない?」というアドバイスなども頂けると、とてもとても助かります。

 そちらの冒頭に書いております、『「ちゃんとできるなら」高校生だろうが、あるいは中学生だろうがセックスをしてもよいと思っています。しかしそれは「するべき」だとか「推奨」という意味ではありません。

 このエントリで、私の思う「ちゃんと」の意味が、伝わるでしょうか。

 

前回 「いい大人のための性教育 (4) お姫様はもういない
次回「いい大人のための性教育 (6) (終)」


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