私にだって嫌だなと思うモノはある

書いた人: 妻

 こんばんは、飼っている猫はチンチラペルシャです、瑞谷です

 チンチラというのは猫種を指すのではなく、ペルシャ種のカラーを指していて、その名の通りげっ歯類である「チンチラ」の色に由来します。ですので本来はチンチラペルシャというと白っぽいグレーの子を言いました。

 ですが突然変異的に茶色が発生し、それもカワイイカワイイと言われ人気になり、カラーとして認定され、現在ではチンチラカラーのゴールデンとシルバーという分類になっているそうです。これ豆な。

 そんなうちの子はシルバーです。実家にはうちの子の兄弟がおります。

 

 36年生きてきまして、人生はまだまだこれからですけれども、それでも色んなことに触れて色んな思いが湧いて、色んな体感がありました。時には性的な事を嫌だなあと思う時期だってありました。

 私が最初に嫌だなあと思った記憶は、忘れもしない、私が初めて月経になった時です。
 当時住んでいた古い家での食卓で、ご飯の前に母上が言いました。「モイ子が、今日生理になりました」

 そして出てくるお赤飯。私は本当に、血の気が引いたような、さーっと気が遠くなるような、どうしていいのかわからない、何も聞こえなくなったような感覚になりました。

 なんで、長女だからといってこんな宣言をされなければならないんだろう??

 多分そこから、私の月経への嫌悪感みたいなものが増えていったように思います。

 とにかく毎月くるあの血が、お腹の痛さが、嫌で嫌で仕方ありませんでした。母上と同じ所から生理用品を取らなくちゃいけないこともなんだか嫌でした。毎月死にたい気持ちでいました。

 うちの母上は、ちょっとテンションの面白い人なので(今はひとりの大人と大人の付き合いで大変に良好な関係ですよ)、度々妹や弟と「ちょっとうちのオカンはキモいよな」みたいな話をしていて、それがことに性的な部分の話になると尚の事嫌になったのをよく覚えています。ティーンの頃お父さんお母さんがキモチワルイと思う事は、よくある話だとは思うのですが。

 先日お話したエピソードである「たんぽぽを見ていた時の母上の反応」だとかはその典型で、その様子はまるで鳥居みゆきさんの「まー、やーらしい」を地で行くようです。やらしいって言う方がやらしいんだよ! というか。

 流石のうちの母上も、妊婦さんを見て「いやらしい!」とは言わなかったですけれども、延長線上にそれはあったようにも思います。

 そんな細々と性的なモノへの嫌悪感を募らせていく過程で、色んなことがありました。

 インターネットに接続すると色んな個人の方の作品を見ることができました。その中には(当時の自分には)信じられないようなものが沢山ありました。ものすごくおっぱいのデカい女の人の絵だとか。ものすごくでっかいビラビラの女の人の絵だとか。めちゃめちゃ気持ち悪い絵柄のアダルトな絵だとか。女の人がめちゃくちゃ汚くされている絵だとか。あるいは物理的に壊されている絵だとか。創作だけではない、SM写真も、スカトロ写真も、沢山見ました。

 そしてその度に、私はなんとなく思ったのです。「なんだか、エッチなことをするのが嫌だなあ」と。

 この気持ちは、母上を嫌だなと思う気持ちに、なんとなく似ていました。
 でもそういう気持ちは時間が経てば薄れ、忘れてしまいます。だから自分の中では特に問題にはなりませんでした。

 ちなみに30代になってからも、時々そんな気持ちになることはあります。

 最も新しい記憶だと、闇金ウシジマくんの一挙放送をニコニコ動画でしていた時です。お金を返す方法に、女性が性的なサービス業に着くというのは言うなれば定番の道で、ウシジマくん作中にはちょくちょく出てきます。

 その中で、その日の利息を払わせる為に本当はやってはいけないけれども、借主のおばさんがウシジマくん側取立に連れられパチンコ屋のトイレで客相手に3,000円でフェラチオをさせる……というエピソードの所がありまして、その時の私には嫌悪ポイントだったようでしばらくフェラチオしたくないなあなんて気持ちになっていました。
 瑞谷もまだまだピュアだなあ! なんてことを思ったものです。

 だから、そういう「嫌だなあ」と思う気持ちになるのは、しょうがないのです。
 だって自分自身の性的な部分や、自分とパートナーとのセックスや、自分の中のフェティシズム、好きなこと、物。それらと、自分のもの以外のそれらは、別のものだし、別の世界のものなので、違って当然です。

 私は私の中で私なりの性的な意味を見出して、自分の世界を作ってきたけれど、それが良いものだと思ってきたけれど、やっぱりそうじゃない文化や世界はあって当然。嫌悪感を抱くことも、きっと当然。
 だから自分のと違う世界を重ねてキモチワルイなんて思う必要はないし、それはそれ、これはこれと思えばいい。
 ただ、そういう自分の気持ちと、自分とは違う世界を否定しなければそれでいい。そんな風に思い至りました。

 私は、私の性を、大事にすればいいんです。


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