こんばんは、瑞谷です
前回はとてもまとめて大真面目にピルについてを書いたので、今日は気を抜いて雑談的に、ごちゃごちゃと書いていきたいと思います。
私がピルを飲み始めたのは、20歳の頃。
今の夫と付き合い始めて1年目くらいのことだったでしょうか、一応コンドームによる避妊はしていたものの、生理が来ない! となり(遅れていただけでしたが)、そこからピルを飲もうと話し合いを始めたのです。
その時の話は、カテゴリ「わたしたちのこと 」にまとめています。
セックスは誰の為にするのか、何の為にするのかといった根本的なお話も、過去のエントリで沢山書いてきました。ですのでそこには今日は触れません。
もくじ
避妊は男性の責任?
SNSには色んな人がいます。
私のような、比較的性的なものにオープンな女性もいれば、生理のセの字を出すのも嫌という人もいるし、反原発をひたすら訴えている人もいるし、政治の話をずっとしている人もいるし、男性が嫌い・女性が嫌いという人もいます。
色んな価値観があっていいし、それを強要しない限り思想は自由です。
しかし例えば、
「男性の為にセックスをするのだから避妊についての責任は男性が取るべき」
ということを言っている人がいたとしたら、どう思われるでしょうか。
私は、「主語が大きいなぁ~」と、思います。
これは正しく言い換えれば、
「私は彼氏の為にセックスをするのだから避妊についての責任は彼氏が取るべき」
ではないのだろうか……ということですね。
主語大きく「すべての男性」のように言う人は、SNSではとても声が大きく映り、ひょっとすると若い方なら「そうなのか、女性はセックスをさせられているんだな」と思われるかもしれません。
あるいは、セックスが嫌で嫌でしょうがない女性には、強い説得力を持つ言葉かもしれません。
このブログをご覧頂いている方ならば、例えば
「男性がちゃんとコンドームを装着すれば妊娠はしないのだから、避妊の失敗は男性の責任」
というような言葉にも「いやそれはおかしいよ」となると思います。
ちゃんと装着しても、物理的な避妊であるコンドームには、想定外の失敗というものが発生します。メーカーさんは限りなく精密に作る努力をされているので、個体差は現状ほぼ発生していないでしょう。
人が手を滑らせて物を落とすケースが発生するように、コンドームでの避妊の場合、亀裂が入ったり抜け落ちたりがどこかで必ず起き得ます。もちろんそういった事故を経験したことがない人もいるでしょう。でもそれは「たまたま上手く出来ていた」可能性が高いです。
声の大きい人は誰かを助けているわけではない
妊娠するのは男性のせい! とおっしゃる方々は、ただそれをSNSで高らかに言うだけです。その言葉では「今妊娠したかもしれない不安」を抱えている女性は、一切救われません。
一軒一軒、セックスをしてそうな家を回って「男性のせいだ! 避妊を徹底しろ!」と言って回るような活動をされているのなら評価もできるかもしれませんが……現実問題、それは人間のリソース的に無理でしょう。それこそ見知った人の話を聞いてその相手を糾弾するくらいですし、それなら私もやっています。
そして私も、「避妊をしてくれない男性を叱咤してまわる」なんて活動、できるわけがありませんし、それが必要だとも思いません。
もし今「避妊してもらえなくて不安」という女性がいるなら
避妊をしてほしい、コンドームを付けてほしいと思っているのに言えない、言ってもパートナーが聞いてくれないという女性がいれば、それは本当に悲しいことです。
私自身も、「パートナーがコンドームを付けてくれない」という話を身近で聞いています。
その度に私は「ピルを飲んだりできないなら、それは最低のクズ男だ」「別れるか着けさせるか」という話をします。更に加えて「一応病院で緊急避妊薬というものを処方してもらえる、ただし今はまだ値段が高いし制限時間がある」という話もします。
人は、誰かに何か言われるだけでは変われません。
本人が変わりたいと思わない限り、外野が四の五の言っても無意味なのです。
だから、「そういう男性と付き合いたい」という女性を止めることはできないし、また会いもしていないそのパートナーを変えることもできません。
こういう場でも、「目の前に居もしない男性を糾弾するだけでは何も解決しない」のです。
避妊をしてほしいと言えない、言っても聞いてくれない関係性
毎度のことながら、そういう関係性は、避妊だけの問題かな? と思います。
避妊してくれればとても良い人なのに……というのは、あまり聞いたことがありません(皆が言わないだけかな?)。
それでも、その自分自身が、そのパートナーと付き合っていきたいというのなら、自分で目の前のパートナーに向き合わなければなりません。
相互理解が叶わない相手なら、黙ってピルを飲まなければならない場面も発生するかもしれません。できるならそんなクズの相手とは別れるべきですが、でもそれを誰に言われても聞けないのが恋愛でしょう。なら、自分の身は自分で守らなければ……という、あまり言いたくはない言葉さえ言わなければならないこともあります。
でもやっぱり、できるならば強く言いたい。
そんなパートナーとは別れて! もっと良い人がいるはずだから! と。
もちろん、自分が強くなって相手を変えられるパワーを持てるくらいになることは大事です。
それができるならきっと、そのパートナーとはもっと上手く付き合えたことでしょう。
でも、今からでも言ってほしい。
「妊娠に対してとても不安だから、ちゃんと避妊をしよう」
してほしい、でもなく、「しよう」。
そう言える女性になってほしいのです。
緊急避妊普及等への反対言に対して…
今も「生挿入を断れない女性」の安全は誰が保障してくれるのかなー?
現状の生挿入外出しを恐らくは見て見ぬふりをしているであろう自称「反対じゃないけど保留派」は、そういう人達の為に何をされているんだろうか。
カップルがセックスしてる家やホテルを一軒一軒回る?— 瑞谷藻緯 (@Moi_Mizutani) November 25, 2017
自分の身体を守るのは、自分。相手が変わるのを、誰かが変えてくれるのを待ってるだけでは自分が傷つき続けるだけ。
それでも「男が悪い」を言い続けたいなら言っていればいい。
私は、私達はもっと先を見ている。— 瑞谷藻緯 (@Moi_Mizutani) November 25, 2017