「初めての時に気を付けておきたいコト」をテーマに、3回目です
第一回 「はじめて♡セックスの基本的なこと (1)」
第二回 「はじめて♡セックスの基本的なこと (2)」
最終回の3回目は、現場での細かな「気を付けたいこと」についてを書いていきたいと思います。
もくじ
優しく触ろう
男女共、特に性器周辺は粘膜でできているのでとても弱いです。
勃起した硬い陰茎さえ、少し雑に扱えば痛みが走りますから、爪でひっかけないように歯を当てないように注意しながら、慣れるまでゆったりしたペースでソフトに労わるように触れて行きます。
男性器については「見た感じ外郭がよくわかって触りにいきやすい」気がしますが、女性器に関しては「外側はもちろん内部の襞周辺、クリトリス周辺に関しても分かり辛くてアウトのラインがよくわからない」(というかどこがどうなっているのかわからない)感じがするのではないかと思います。
クリトリス周辺の触り方は「クリトリスは別に剥かなくていい」の終盤で書いたとおり、たばこのソフトケースのフィルムだけが動くくらい(要するにめっちゃ優しく弱く)で良いです。
たまに「クリトリスをツマむ描写」のあるエロ漫画を見掛けますが、つまむことはなかなかできませんし、つまんでも別に気持ちよくない(人によっては痛い)ので、切望される場合を除いてやめましょう。
大陰唇を押し広げてわけ目を見るような行為も、ぐいっと押し広げること自体、触り慣れないと痛いものですからやめましょう。
男性器は、陰茎本体よりも陰嚢の方が弱いので、身体を乗せて圧迫してしまったりがないように気を付けましょう。
陰茎本体の触り方は人それぞれ、色々なテクニックがありますが、オナニーの仕方が決まっている場合には「気持ちよい触り方が固定化されている可能性」があるので、本人に聞くのが一番いいのではないかと思います。それにプラスアルファ(触りながら別の箇所を舐めたり)を考えていく方がいいでしょう。
性器以外の皮膚も、男女関係なくとにかく優しく触れましょう。
ベッドは案外汚れる
体液の量なんて知れてるでしょ? と思われるかもしれませんが、思いのほかお互いの体液は漏れるので対策が必要です。
もし自宅の布団やベッドでする場合には、絶対に「シミが残って何やってたか丸わかり」なので、お互いの状況に配慮するという意味でもそこはきちんと用意された方がよろしいでしょう。
この染みは乾いても残ります。シーツを突き抜けて下のベッドマットあるいは布団本体に沁みます。
バスタオルやフェイスタオル等を用意して下に敷く
もし女の子が処女であれば、その汚れもガードできるので便利です。
下に敷く相談はムードを壊す? ならば最初からシーツ(カバー)の下にでもこっそりタオルを仕込んでおきましょう。シーツ類は洗うことができますので。
ちなみに血液は、
・気付いたらすぐ、まず水でその部分だけ、軽く揉み洗いしながら粗方の色を落とす
・ほとんど落ちたら、その部分だけを中性の台所洗剤などで揉み洗いする
・最後にアルカリ性のせっけんで揉み洗いする
でだいたい落ちます。これで落ちない場合、時間が経ってしまった場合には、ネットでよくある「だいこんおろしの汁」や「コンタクトレンズの洗浄液」などを使われると良いと思います。
気付かずに洗濯・乾燥までやってしまっていたり、アイロンや温風の乾燥に掛けてしまった後の場合、タンパク質が変質(お肉を焼けば色が変わって固くなるのと同じ)しますので、とても落ちにくくなり同じ方法ではまず落とし切れません。
小さいタオルなんかも用意しておくと便利かも
たまに「手に付いた愛液を女の子の身体(or衣服)に塗りたくって取ろうとする男性」がいます。
びっくりされるかもしれませんが、います。
愛液は結構ベトベトで次の行為に移るのに邪魔だからなんとかしたい→拭くものがない→そうだ本人に返せばいい
みたいな発想なのかもしれませんが、まあドンビキなのでやめましょう。
逆に「自分で舐めて綺麗にする」というニッチな行為も「私のを舐めてくれてる!」となるか「ド・ドンビキ~!」となるかは危険な賭けですので、相手の方向性がわかるまでは控えましょう。
処女膜なんて色々なので
「処女は血が出る」とは言うものの、出ない人も沢山いるのでそんなこと気にする必要はありません。
まれに「本当に処女膜がほとんど塞がっていて陰茎が通らない」人がいますので、どう頑張っても通らないという場合には手術による切開で挿入を可能にしなければならない可能性が出てきます。
マンコも色々なので
何もしてないのに精神的な期待により濡れる(愛液が潤沢に出る)人もいれば、興奮しているがあまり濡れないという人もいます。
女の子が興奮している指標のひとつにはなるものの、体質にとても左右されますので、そこだけで「濡れているから平気」「濡れていないからダメ」と判断するのはよくありません。
つまり「ほとんど何もしてないのによく濡れている」という場合、精神的には興奮しているものの、身体的にはまだ入り口という状態がありえるということです。
身体本体の愛撫を全然していないのに挿入は大変に無謀です。エロ漫画ではよくされてますが……。
また「最初からバッチリ合った愛撫を黙って行う」ということはとても技術と経験値のいることですから、あまり意気込まず、その都度聞きながら進めていくようにしましょう。
チンコも色々なので
大きさや先の太さ、毛の量、色、形、曲がっている方向、皮の余り具合、etc……
チンコも本当に色々です。
お互いの身体は、きっとお互いに、「自分の身体は見せても大丈夫だろうか」「引かれないだろうか」と心配しあっている状態なのではないかなと思います。
でも、ちゃんとお手入れがされていれば、ありのままで大丈夫です。
ちなみに最近だと
「ありのままの100人のペニスを撮影した女性」(本文英語)
書籍作品として発売がされるそうですが、サムネイルで海外男性(おそらくは人種・属性等バラバラの様子)が一覧できます。クリックすれば拡大されます。
しかし見事に、皆さん全然違うチンコをお持ちでしょう?
これはただのスタートであり、ゴールではない
2回目にも書きましたが、最初はまず上手くいきません。
日常の一部を切り取って、そこだけイイカッコをすれば整う恋愛関係の中で、セックスだけは唯一「素の自分と向き合わないとしんどくなる場面」だと思っています。
カッコ付けようと思っても「付け方がわからないからカッコが付かない」し、「上手くやったつもりが相手にとっては全然うまくいってなかった」なんてことザラです。
その「最初の一回」は「二人のセックスのすべて」ではないし、「完成」でもない。
よくなかった所を二人で話し合って、よりよいものにしていくことで、ふたりでそう思うことで、ふたりのセックスが出来あがるのです。
そんな悠長なこと、やってられないでしょうか?
でも、二人で本当に気持ちよくなれたら、気持ちよさは二倍にも三倍にもなってしまうのが「良いセックス」なんです。
その長い道をふたりで頑張れたら、とても強い絆にできるのではないでしょうか。
だって、誰かといる人生の中で、明確に「二人で頑張れること」って、あまりないでしょう?
どうか皆さんが楽しくいられるよう
「セックスはみんながすること」かもしれません。
でも、だからでしょうか。セックスが悩みの種になったり、しんどいことになったり、楽しくないことになったりする人がいます。そういう人は少なくありません。
本当はとても楽しくて気持ちよくて幸せなことだと私は思っています。
でもそれが叶わない原因には、解決できる原因と解決できない原因とがあり、それが解決できる場合ならば、全力で力になりたいと思いこのブログを夫婦でやっています。
でも私自身は、皆こうするべきだとか、もっと頑張るべき、良くするべきだとは思っていません。
だから「今のままで良い人はそのままでいい」と思うし、変えたいと思う人は頑張って変えればいいのだと思っています。
困った時には、どうぞまたお越し下さいね(´▽`)ノシ
前回:「はじめて♡セックスの基本的なこと (2)」