前回 「セックスと健康 スキンケアのことシリーズ」
いつも健康で問題ないという人、時々便秘になるけれどあまり気にしていないという人、いつも便秘で辛い思いをしている人、いろんな方がいらっしゃるかと思います。
こんばんは、瑞谷です
セックスと健康シリーズ、今回は便秘と痔についてです。
特に痔については、結構ひどいキレ痔イボ痔をやっていた瑞谷ですが、結局なんだかんだ自分で治せてしまいました。
内容がこのようなものなので、ひたすらウンコという単語が出てくる事をご了承ください。
もくじ
たかが排便とバカにすることなかれ
瑞谷は幼少の頃から無自覚に便秘気味だったようです。
よく覚えているのは、排便時に「チクチクと痛い感じ」がしょっちゅうあったことで、それは「通過するウンコが硬くて内壁を傷付けて出てくるんだわ」程度にしか考えていませんでした。
排便は、口から入った食べ物から栄養を吸収する際の残り物を外に排出することが主と思われがちですが、ウンコの主要成分は、水分、身体の新陳代謝による排出物、細菌の死骸、毒素などで、食べ物の残骸は意外と少ないです。
安定した排便を行わないと、この「水分」や「毒素」が体内に再吸収されてしまい、諸々の不健康状態を引き起こします。
硬いウンコができる理由
長時間腸内にウンコが滞在していると、腸壁はウンコの水分を吸収していきます。結果ウンコはどんどんカサが減り収縮、硬くなっていきます。
硬くなったウンコは腸壁との摩擦力が高くなり、へばりつくような癒着するようなウンコへと変貌します。結果、踏ん張ってもなかなか出てこない便秘状態になるのですね。
長期間ウンコが出なくても大して体重が増えず、また黒いウンコになりがちなのは、この水分吸収によって収縮してしまう為です。
おならを我慢すると鈍くなる
特に女性はおならを我慢する(しなければならない?)傾向が強い気がしますが、このおならは我慢すればするほど、いわば腸内が膨らんだような状態になり、(接地面が減り?)鈍くなってしまうと言われています。
ですので、まず出そうなおならは出せる限り出しましょう。恥ずかしければお手洗いに度々行ったって構いません。出さずして「でも便秘を解消したい」は戯言というものです。
体感的にもおならを我慢していた時期には、まるでうんこが浮いているような感覚というか、そこにあるはずでおなかも重いのに便意がまるでないという感覚がよくありました。
また、実際に便秘が原因で亡くなられた女性が日本にいらっしゃり、1年近くうんこが出ていなかった結果の腸閉塞ということでした。
死因究明に解剖がなされたわけですが、大量のうんこと、そしておならが確認されたそうです。腸閉塞状態なわけですからどちらも出るわけがないのですが、便とおならによりおなかはパンパンで妊婦のようだった、とのことです。
食生活の基本は水分と食物繊維
私は元々水分をあまり取らない生活を送っていました。それが当たり前というか、そもそも欲しない人間だったのですが、結婚して夫と暮らすと、夫のお茶の回数に驚いたのです。そして自分が「水分をあまり取らない人種」であることに気が付いたのです。
かといってペットボトルを持ち歩いて一日1リットルも2リットルも飲め、ということではなく、あくまでおやつの時間、昼食、食後くらいにお茶一杯二杯、あるいは小休憩にもという、普通の生活で普通に水分を取るという程度のお話です。何事も取り過ぎはよくないですが、神経質になることはないです。
食物繊維に関しては、過去に「切らずに治す肛門科」の先生が、患者さんへの指導で「食物繊維を目標何グラム」という指針をおっしゃっていました。
これについてはいっそ粉末系で摂取してもいいですし、繊維質の多い食材を意識的に使っても良いです。
レタスが単位としてよく挙げられますが、別にレタスは食物繊維が特別多い食材というわけではありません。
実際には、ファーストフードやジャンクな物が多い食生活ということでなければ、普通の根菜・葉野菜を普通に調理したんで十分です。海藻もいいですね。
痔の原因は硬いウンコとふんばり
医学的には外痔核内痔核、切れ痔、痔ろう etc とわかれますが、瑞谷的には原因分類として「硬いうんこのせい」と「ふんばりすぎのせい」の二種があり、前者の硬いうんこではよく切れ痔が発生し、ふんばりすぎの時にはイボ痔が発生します。
また複合的に発生する場合もあります。(切れ痔が原因で肛門周辺の状態が悪化→イボ痔に発展)
硬いうんこが腸壁・肛門を傷つけて切れ痔に発展するというのはイラストで説明せずともわかるかと思います。
健康な肛門がある日多少ふんばった所で唐突にイボがポコっと出てくるわけがなく、イボ痔をやる方というのは「慢性的なきばりすぎ」により自覚なしに肛門周辺が常時うっ血状態になっている可能性が高く、そこへある日の便秘が原因で「大きなふんばり」をやってしまえばそれはそれは盛大に「ポコッ」となってしまうわけです。
恐らく多くの場合は昨日今日のそれが原因でなるというわけではないと、私は思っています。
(もちろん健康な人がある日ものすごいふんばりをしてもなってしまいますよ)
ちなみに自覚のない内痔核は結構あるので、私は健康だと思っていてもいざ見てみれば実は痔がありました~ なんてことはザラだそうです。
軽い便意を見逃さない
うんこというものはやっかいで、出先で出そうになれば「我慢しなければ」となるし、人がいれば「大きい方をするのは恥ずかしい」となるしで、健康にとって大切だと言いながらもなかなか扱いに困るやつなわけです。
それでも、やっぱり、我慢をせずにその都度出せるなら出した方が、絶対にいいわけですよ。
我が家ではそれを「うんこはタイミング」と言っています。
軽い便意が来た時に正しく反応できると、うんこはどんどん快調になります。便意の気持ち悪さが少なくなり、踏ん張らなくても出るようになり、水分硬度も万全でスルリと出てくるようになるわけです。なにせ直腸に到達したてなのですから。
肛門マッサージが有効
マッサージの時には必ず爪を綺麗に整え、キズや引っ掛かりがないように気を付けて下さい。
入浴時に肛門周辺を綺麗に洗い、お湯につかり温めます。
その後身体を洗う時についででもいいですので、肛門周辺を指先でモミモミします。
1)全体をモミモミ
肛門を中心(穴から外周にかけて)に指の腹でマッサージすることで全体の血行を促しうっ血を解消する
2)患部を直接モミモミ
イボ痔、切れ痔も、直接モミモミするとその後ちょっと楽になります。グイグイ無理にやる必要はありません、軽く指の腹で軽く揺する感じでマッサージを行います。
これはちょっと中に入った、内側のイボにも有効です。マッサージ後の指先は綺麗に洗いましょう。
市販薬は有効だが
例えば、「初めてなったイボ痔」に市販薬を塗ると、本当にすぐ引っ込みます。イボ痔が出来たと大騒ぎしてしまったけど当日には引っ込んでしまった、くらいの勢いでです。なので「イボ痔なんて大したことない」と楽観視する傾向があると思います。
しかし問題はそう単純ではなく、あくまで「常態化の結果の突出が市販薬によって引っ込んだだけ」であり、根本的な解決を目指さなければまた近く出ることはほぼ間違いないです。
ですので「塗れば治ったんだから」と、自分の肛門の状態を甘くみてはいけないのです。
ふんばる度合いを決めておく
もうちょっと頑張れば出そうだからと、出力最大限で踏ん張ってしまうのは本当によくないです。良いうんこは大して踏ん張らなくても出ます。
でもタイミングを逃したうんこは、どうしても水分が減り腸壁の貼り付きが強くなってなかなか動かなくなってしまいます。それでも、絶対にここまでは踏ん張らないという、力の加減と時間のラインを自分できっちり決めておくべきです。
それ以上踏ん張らなければ出ないようなうんこは、決して無理には出さず、最悪「いちじく浣腸」や「お湯浣腸」などの物理的な手段で出す方がいくらかマシです。
一度に全部を出そうとしない
うんこを全部出さないとなんだか気持ちが悪い感じ、もうちょっと頑張ったら出そうなのにという焦り、気持ちはよくわかります。
しかしそのもうひと踏ん張りがイボ痔最大の原因になるのです。
「また後で出そう」
この潔さが大切です。
瑞谷の最もひどい時の状態は…
もう随分長い事健康にやっていますが、最もひどい時は
「少し内側に出来た大きいイボ痔が、力んだ時にポコッっと出てくる」
「座っているだけで少し痛い」
「切れ痔も併発」
でした。
その時には流石にもう病院に行くか……と検討始めた頃なのですが、結局1週間くらいすると改善傾向が見られ、あらこれは自分で頑張れば治せるかな? と、前述のマッサージと水分・食物繊維調整などをやっていました。
薬剤に関しては「かゆかったら」「痛かったら」塗付という感じでした。
それで大体2ヶ月くらいで一応の完治を見ました。(表面的には)
しかしこれは「病院に行くべきではない」「行かなくても良い」ということではありません。
私の話はあくまで「どうしても行くのが嫌なので…」「自己責任自己判断できちんと治せそう…」という方の参考になれればと書いたものです。
病院には絶対に行った方がいいに決まっていますよ。