シニア・セックス~高齢者の性について~

書いた人: 夫

夫です。
今回のテーマはシニアセックス、高齢者の性についてです。日本は超高齢化社会に入り、国民の4分の1以上が65歳以上となっています。

私自身は現在30代で、祖父・祖母が80代後半、両親が65歳以上になろうかという時期になっています。両親とはセックスについて話したことがありますが、祖父・祖母の性事情については想像したこともありませんでした。

自分自身もいずれ高齢者になることも含め、高齢者の方々の性がどのような状況なのか知っておきたいと思い、色々と調べてみました。最近はこういったテーマをテレビでも取り上げていることがあるみたいですね。

高齢者の方はどのくらいセックスをしているのか

 

 

皆さまは高齢者の方々がどのくらいセックスをされていると思いますか?私は子供の頃(青年になってからも)、自分の祖父や祖母が性的なことに興味があるなどと、微塵も思いませんでした。

しかし、祖父や祖母も男と女ですので、性的なことに興味があっても全くおかしくないですよね。

日本老年行動科学会セクシュアリティ研究会が関東圏に在住する中高年男女を対象に行った2012年セクシュアリティ調査の結果を下記に引用させていただきます。

 

引用元(セックスレス時代の中高年の性 – 日本性教育協会)

月1回以上セックスをしている方は、図1夫婦間性交頻度より
・60代男性が19%、70代男性が18%
・60代女性が20%、70代女性が9%

図9交際相手がいる人の性交頻度より
・60-70代男性が45%
・60-70代女性が23%

となっています。この値、皆さまの中では想像より高かったでしょうか?低かったでしょうか?私的には高くも低くもなく「なるほど、それくらいかなあ」という印象でした。ただし、こういった調査に協力して下さる方は、どちらかというと性的なものに肯定的な方が多いと思われますので、実際の値はもう少し低いのかなと思います。

夫婦間より交際相手とのセックスの方が値が高くなっていますね。つまり、性欲自体はあるが、夫とは、もしくは妻とはもうしない(できない)という方もいらっしゃるのでしょう。

配偶者との「性交渉を伴う愛情関係」を望んでいる人が実際に月1回以上の性交渉をもっている割合は、2000年調査では男性78%、女性79%だったが、2012年調査では男性44%、女性68%に減少していた。(引用元(セックスレス時代の中高年の性 – 日本性教育協会)

という結果も出ています。男性の100-44=56%の方、女性の100-68=32%の方は、セックスをしたいにもかかわらず、パートナーに拒否されているということですね。

若い頃からセックスレスが継続していたとすると、それが60代、70代になってから解消されるというケースは非常に稀だと思います。高齢者になっても夫婦間のセックスを継続するためには若いうちからセックスレスにならないように気をつけていかなければなりませんね。

また、2000年の調査と2012年の調査を比較すると男性の値が78%から44%に大きく減少しています。これは、女性側がセックスの要求に対し「ノー」と言えるようになってきた背景があると解説されています。我々男性はこの事実を重く受け止めて、パートナーのことを思いやったセックスをしなければなりません。

高齢者の方はオナニーをどのくらいするのか

セックスだけではなく、オナニーについても目を向けてみたいと思います。我々夫婦はセックスについて相当上手くいっている方だと思いますが、それでもお互いにオナニーをすることもあります。

パートナーがいても離婚や死別、また独身の方もいらっしゃると思います。パートナーがいなければ、性欲の解消はオナニーがメインとなりますね。

オナニーについても同じく2012年セクシュアリティ調査の結果を引用します。

引用元(セックスレス時代の中高年の性 – 日本性教育協会)

 月1回以上オナニーをされている方は、図3有配偶者マスターベーション頻度によると
・60代男性が40%、70代男性が31%
・60代女性が9%、70代女性が6%

図10単身者マスターベーション頻度によると
・60-70代男性が52%
・60-70代女性が6%

となっています。男性でオナニーをしている方はまだまだいらっしゃいますね。年齢とともに性欲というのは衰えていきますが、それでも高齢者になってからも性欲を持っている方もたくさんいらっしゃいます。

それに対し、女性でオナニーをされている方は非常に少ないです。女性は年齢とともに性欲が大きく減退する可能性があります。もしくは、女性の性が抑圧されてきた時代を生きてきたため、オナニーをするという行為を受け入れがたい方もいらっしゃるのかもしれません。

若い頃の性体験により、性的に満足していると性欲の減退は遅くなり、性的に不満足であると性欲の減退が加速するという話もあります。

現在では女性の性がより開放的になってきたため、30年後に調査すれば女性のオナニーの頻度ももう少し上がっているかもしれませんね。

介護と性

 

 

高齢者になると介護の話が必ず出てきます。身体機能が衰え自分一人では身の回りの様々なことができなくなったり、認知症になったりということは必ず想定しておかなければなりません。

もし、自分が介護を受けなければならない立場になった場合、性欲を感じても自分で処理できなくなればどうすればいいか考えたことはありますでしょうか?私はそんなことを想像したこともなかったですが、今回色々と調べていく上でよく考えました。

自分で処理できないのですから誰かに処理してもらわなければなりません。高齢者向けの性的サービスは非常に数が少ないながらも一応あります。自分でそのサービスを頼むこともできないでしょうから、介護者の方を通じて手配してもらわなければなりませんね。

でも、日頃からお世話になっている介護者の方にそんな手配を依頼するなど、気後れして言い出せなさそうです。

介護の世界ではユマニチュードという言葉があります。フランス語で「人間らしさ」という意味ですね。介護をする際に、高齢者の方と一人の人間として向きあってケアするという手法です。

一人の人間として向きあうということは、相手の性欲も認めるということだと思います。高齢者の方も性欲を持ち、それを解消する喜びがあるということが当たり前に受け入れられる時代が来れば良いと思います。

私はもし私の両親の介護をすることになれば、父もしくは母も性欲を解消したいという願望があるかもしれないという立場にたって、外注サービスを手配するなりしてあげようと今回強く思いました。

「両親のセックスは見たくない」と子供ならば誰しも思うことですが、今なら両親のセックス現場やオナニー現場に出くわしても平気だと思います。

まずは両親との性に関する話をするハードルを下げるため、次回の両親の結婚記念日には、アダルトグッズを贈ってみたいと思います。

とりとめもない話になりましたが、自身が高齢者になった場合や、両親が高齢者になった場合の性とどのように向き合うか、考えるきかっけになれば幸いです。

 

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