自分が女性ならどの避妊手段を選ぶのか

書いた人: 夫

夫です。
今回のテーマは、自分が女性ならばどの避妊手段を選ぶのか、ということです。男性の皆さまは一度は考えるべきテーマと言えますね。

結論を先に書くと私はピルを選択します。我々夫婦はピルを避妊手段として選択してますので、ある意味では当然の結論なのですが、私がピルをどのように捉えているのかということをお読みいただけると幸いです。

最初に

 

 

まず最初にお断りしておきたいことは、私はこの記事によって女性の方々にピルを推奨したいわけではありません。男性の方々に、パートナーにピルを飲むように勧めて欲しい訳ではありません。

もし男性の方で、この記事をお読みいただいて「ピルって良い避妊手段じゃん」と思っていただいた方がいても、強引にパートナーに勧めたりすることはやめて欲しいと思います。

理論的に「これは良い」とわかるものであったとしても、心の奥底で「なんとなく嫌だ」と思っている場合、その「なんとなく嫌だ」という感情は非常に重要です。

特に、ピルのリスクに直面した時に、「なんとなく嫌だ」と思っていた方は、そのリスクを精神的に受け入れることが非常に難しいと思います。パートナーが心の底から納得しない限りは、日本では一般的でないピルという避妊手段を男性から積極的に勧めるべきではありません。

私は経験上、男性は理論面に頼りすぎるあまり、女性の感情面を無視してトラブルになることが多いと思っているため、少しくどい文章を最初に書かせていただきました。

また、次の項目よりピルのメリット、デメリットを書かせていただいておりますが、こちらについて詳細をお知りになりたい方は、低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤ガイドライン(案)をご参照ください。

ガイドライン(案)に出てくるOCというのがピルのこと、またメリット(効果)については「C 効果」に9項目に渡って、デメリット(副作用)については「D 副作用」に6項目にわたって書かれています。また、血栓症については「F 静脈血栓塞栓症」に書かれています。

私の考えるピルのメリット、デメリットは低用量ピルを20~35歳で服用することを想定した上で書いています。

ピルのメリットと捉えている点

他の避妊法と比較して避妊効果が高い

避妊法 – 日本産科婦人科学会によると、コンドームは正しく使用した場合の失敗率は3%、ピルは0.1%となっています。

生理の周期が決まっている。

飲み忘れなくピルを服用していると、生理の来る日が決まっています。予定をたてやすくなり、また生理が遅れて妊娠したかもしれないといった不安を抱えなくてよくなります。

月経痛が軽くなる。

我々男性には経験したことのない月経痛(生理痛)ですが、月に数日、月経痛が襲ってくると思うと憂鬱なのは間違いありません。この痛みが軽くなるのは大きなメリットだと思います。

月経の出血量が減少する。

ナプキン、タンポンなどを使って月経時の出血を外部に漏れないようにするのですが、勿論出血は少ないにこしたことはありません。

生挿入ができる

コンドームは無いにこしたことはないです。しかし性感染症のリスクは高まりますので、信頼できるパートナーとのセックスに限ります。

ピルのデメリットと捉えている点

血栓症のリスクが高まる

ピルのデメリットとして私が真っ先に思い浮かぶのが血栓症です。低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤ガイドライン(案)によると、

 

OC非使用者のVTE頻度は1〜5/10,000婦人・年間に対して,OC使用者は3〜9/10,000婦人・年に上昇する

 

とされています。OCとはピルのこと、VTEとは静脈血栓塞栓症のことです。ピルを飲んでいない方は0.01~0.05%の発症率、ピルを飲んでいる方は0.03~0.09%の発症率となります。この値の差を大きいと捉えるか小さいと捉えるかは人次第ですが、私は大きいとは思いません。

平成27年中の交通事故のうち、死亡事故件数と重傷事故件数を足した数が4万1,040件(出典:公益財団法人交通事故総合分析センター Webページ)、日本人の免許保有者が約8,000万人です。免許保有者が全員車両の運転をしていると想定した場合、1年間に死亡もしくは重傷事故を起こす確率は4万1,040/8000万で約0.0513%です。

ピルを飲んで血栓症を発症するリスクは、車両を運転して死亡もしくは重傷事故を起こす確率と同程度と解釈しています。

勿論、交通事故は自分の注意次第である程度防げるものであるのに対し、ピルによる血栓症は自分でどうにもできないため、単純に比較することに違和感のある方もいらっしゃるかもしれません。ここで言いたいことは、私にとって非常に小さい値に思えるということです。

少し余談になりますが、ピルを飲んでいない場合の発症率を最小値の0.01%とし、ピルを飲んでいる場合の発症率を最大値の0.09%とすると、「ピルを飲むと血栓症になる確率が9倍になる」と言うことができます。このように言われるとピルを飲むことに不安を覚える女性はたくさんいらっしゃると思います。

数値の読み方やそこから得られる印象は人それぞれです。正しく数値を読んで、自分が感じる印象を大切にしたい所です。他人から実はこうこうこういう仕組みだから低いのだとか高いのだとか言われてもあまりピンとくるものではありません。自分の感性も大切にしましょう。

基本的に毎日服用する必要がある

基本的に、と書いたのは休薬期間の存在するピルもあるためです。ピルは毎日飲まなければならないと思っていただいて良いと思います。

毎日必ず飲まなければならないのは面倒ですね。また飲み忘れた場合は、飲み忘れの時間数などによって対処法が変わってきます。

産婦人科で処方してもらわなければならない

コンドームなどと違って気軽にコンビニで買うことができません。妻の話を聞いたり、私が実際に質問をした産婦人科の先生などをみるに、先生によってはピルを良く思っていない方もいらっしゃるようです。そういった方から処方してもらわないといけないと思うと気が重くなる所です。

その他

その他に、卵巣癌のリスクを下げる、子宮体癌のリスクを下げる、にきびを改善する、乳癌のリスクを増加させる可能性がある、子宮頸癌発症のリスクがやや高くなる、といったことが低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤ガイドライン(案)に記載されています。興味のある方はお読みください。

また、年齢によるリスク、BMI値によるリスクなどもピルを服用する上で確認しておかなければならない点かと思います。

 

以上、ピルについて、私がメリット、デメリットとして考えている点で主なものを列挙しました。冒頭に結論を書いたとおり、私が女性なら避妊方法としてピルを選択すると思います。メリットがデメリットを大きく上回っていると感じるのがその理由です。

しかし、パートナーがそのことにあぐらをかいて、避妊のことなど全く気づかわなくなってしまったらそれが原因で喧嘩をすると思います。

 

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