私たちのセックス遍歴 (2)

書いた人: 妻

 私たちのセックス遍歴 (1) の続きです。

 

 お付き合いから半年ばかり経った頃でしょうか、低用量ピルを二人で検討し服用をはじめました

 これはとても大きな契機になったと思っていて、妊娠への不安解消も当然ですけれども、月経の重さ、憂鬱さ、そして性交時のコンドームによるひきつれというか、痛み、違和感それら全てがなくなったことが、私自身にとってはとても大きなことでした。

 

 

 これは飲んでいる人間にしかわからない感覚だと思います。ただ避妊の為ではない、ただ月経痛経血過多の為ではない。自分の人生のクオリティの為に飲んでいる。もちろんピルを諸手上げて絶賛して人にも万々歳で勧めるような気はないですが(それは個人個人が自分で選択するべきことなので)、私はその時「ピルは人生の薬」を身を持って体験しました。

 夫と付き合い始めた20歳の頃は、身体がまだまだ未熟で、今思えばどう頑張っていたとしても本当の意味での中イキはできなかったのでしょう。その時は「まあ10代の時とは違うし…」くらいの感覚だったのですが。

 Gスポットでは明らかにイケそうにありませんでした。当時Gスポットについてをどう考えていたかは覚えていないのですが、時々触る程度で意識的に訓練みたいな感じはなかったように思います。今は全く意識していないし、結局はGスポット開発なんてどうだっていいものだったと私は思っています。

 とりあえず挿入しながらイクにはどうしたらいいか……「バックからクリトリスを触って貰う」では男性側の体勢が辛くて、正常位では上手くしないと陰茎を傷つける可能性があってと、最終的には「寝そべってのバックにして自分で触る」ことで目的を達することはできました。

 うつ伏せオナニーをしていたわけではないけれども、まま足がゆったり伸ばせて、自分で好きに触れて、挿入感も悪くない。というのは、通常の四つん這いバック体位だと陰茎の先がどちらかというと背中側に当たるので、後の慣れの為には背中側よりもお腹側に当たる事を意識する方がいいと思っているからです。
 足を伸ばして後方から挿入すると、どうしてもお尻の厚みがあって、後ろからでもナナメに入ることになり、結果お腹側に当たってしまう為です。

 そしてその後、足を伸ばして挿入できればそれでオーガズムまでいけるんじゃないか? ということに気付き、どうにかできないかと四苦八苦した結果、私はそのまま足を伸ばし、夫が両足を外側にしての挿入に至ります。

 結果これで、足の筋肉を上手く使えるようになり、またかなり前方からの挿入になるので陰茎の根元によるクリトリス周辺への刺激が増え、自分で触ることなくオーガズムに至ることができるようになりました。
 この体位は、まったく意図していなかったものなのですが、後ほどよく参考にさせて頂くようになった当時の師(と勝手に言っているだけでまともに喋ったことは無い)も説明されていたもので、我々は結局自然にそこに至ったということになります。

 その体位のおかげで、一応時々挿入のみでイケるようにはなったので、状況としては一歩前進。でもそれも必ずではないので、結局バックからの自分触りか、どうしてもイケない時には抜去後手と口でしてもらって達する、みたいなこともしていました。

 別にイクことが絶対だとか、こだわっていたとかいうつもりはないのですけれども、なんだかんだと最終的には二人が達して終わることが多かったです。どちらかがいかないことももちろんありました。
 そうして、今思えばですけれども、挿入しながらのオーガズムに慣れ、ちょっとずつ快感が奥まって行ったような気がします。当時はそんな意識など何もなくただ「挿入しながら別の方法でイッている」くらいの感覚でした。

 そう、実際には「挿入でイッている」ではなくて、別途なにか違う方法を用意してそれで達している、この状態は随分長く続きました。
 付き合い始めて4年、5年はこの感覚のままでした。

 

 私たちのセックス遍歴 (3) へ続きます。


にほんブログ村 大人の生活ブログへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。